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2017.07.23

「居抜き」とはどういう意味でしょう？

物件を探していると「居抜き」と表示されているものを見かけると思います。

「居抜き」とは前に入っていた前に入っていたテナントの設備や内装がそのままになっている物件を意味します。

内装だけがそのまま残されているものや設備なども含めたなど、状態は物件によって様々です。

★居抜きのメリットとは？

居抜きのメリットは、出店する場合のコストが削減できることです。

「居抜き」に対して「スケルトン」というのは内装工事などが全くされていないまっさらな状態という意味です。

スケルトンの場合だと、すべて一から設備をそろえ、内装もコンクリートの壁の状態から始めなくてはいけません。

居抜きの場合だと、内装に加えて店の設備なども残されている場合もあるのです。

少ない資金でできるだけ費用も抑えたい場合、状態がよければ大幅なコスト削減になることもあるでしょう。

さらに内装や設備の準備などにかかる時間も削減できます。

残された設備などを買い取ることを「造作譲渡」といい、これは物件のオーナーとではなく前に入っていたテナントと契約することになります。

新品を買うよりは費用がおさえられ、場合によっては高価な設備を安価に入手するができることもあります。

★居抜きのデメリットとは？

いいところばかりのように感じますが、居抜きにもデメリットはあります。

内装が自分の考えてたものと全く違ってしまったり、前のテナントのイメージがそのまま残っていたりもします。前のテナントの退去理由によっては悪いイメージを引き継いでしまうこともあるので、事前の確認はしておいた方がいいでしょう。さらに、残されていた設備が合わなかったり、使いにくかったりする場合もあります。設備の設置場所が限られていたりすると、お店のレイアウトも限られ、イメージと違う結果になってしまったりもします。設備が古くて使えなかった場合、新しい設備を探す上に処分する手間までかかってしまっては意味がありません。

費用だけで判断せず、事前に調査や状態を調べてから判断しましょう。

★居抜き物件の注意点

業種の違う店舗の場合は、居抜きであっても内装やレイアウトはもちろん設備も使えない場合があります。

この場合居抜き物件のメリットはほとんどなくなってしまう可能性がありますので注意して下さい。

美容室ならば美容室の居抜き物件の方が入りやすいですが、そうすると前に入っていたテナントのイメージを強く残してしまう結果になってしまうかもしれません。

どのくらい手を加える必要があるのかはよく考えて判断してください。

前に入っていたテナントがつけた傷や穴などの原状回復を自分が退去する時に請求される、ということもあります。

原状回復とは一般に「借りたときの状態にして返す」という意味です。

入れ替わりの際に責任の所在が曖昧になってしまったため、自分の過失ではないところまで請求されてしまう可能性がありますので、

事前のチェックと契約時の確認はおこたらないようにしましょう。

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