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2023.04.19

美容室の労務管理！トラブルになりやすい事例を解説

美容室は「お客様の髪を美しくする場所」であり、周りから見ると華やかな職業といえます。

しかしながら、実際の労働環境は過酷で激務に悩まされるスタッフも少なくありません。

美容室によってはオーナーとスタッフの間でもめることもあり、訴えを起こすなどのトラブルに発展したケースなどもあります。

オーナーはスタッフが気持ちよく働けるよう、労務管理をきちんと行いましょう。

今回は「トラブルになりやすい事例」についてご紹介します。自分が経営するお店で同じようなことが発生していないかチェックしてみましょう。

☆スタッフの就業時間について

美容室でトラブルに発展しやすいのが、就業時間についてです。

お客様の来店時間に合わせ準備を行いますが、予約が開店直後と閉店間際となった場合、

オープンからラストまで勤務しなければならないケースもあるかもしれません。

お客様あっての仕事であるがゆえ、長時間の勤務は仕方ないと感じている方もいますが、あまりにも拘束時間が長いと心身ともに疲労してしまいます。

たとえ待機時間があったとしても、拘束時間が長いと肉体的疲労はもちろん、私生活とのバランスが取れずに不満に感じるスタッフも少なくありません。

美容室では就業時間によるトラブルが多く発生しているため、オーナーは今一度スタッフの労働時間について考えてみてはいかがでしょうか。

☆休憩時間の有無はトラブルに発展しやすい

美容師の中には休憩時間を満足にとれないで働いている方も少なくありません。

単純に予約が被っていたり、繁忙期など一時的に休憩時間を調整しにくかったりする場合もありますが

美容室によってはオーナーが待機時間を休憩時間に含んでしまっているケースがあります。

基本的にはお客様の来店がない時間も、予約の確認や準備などいろいろな業務があるため休憩時間とはいえません。

オーナーの休憩時間の間違った捉え方により、スタッフとトラブルになる場合があるので注意しましょう。

休憩時間は法律で最低限の時間が決められているので、きちんと労働基準法を確認することが大切です。

☆カットレッスンは残業代の支払いが発生する場合もある

一般的に美容師のカットレッスンは就業時間外で行います。

勤務時間ではないため残業代を支払わないオーナーもおり、退職後や給与の支払い後に勤務時間外のカットレッスンに対する残業代を請求されるケースがあります。

オーナーとしては「一人前になるために練習場所と資材を提供している」といった認識で、残業代の支払いまで行っていなかったケースがあるようです。

カットレッスンや勉強会の手当については、スタッフの労働環境や強制的に参加を促しているかどうかがポイントとなります。

スタッフとサービス残業でもめないためにも、きちんと勤務時間外の活動について取り決めを行うようにしましょう。

☆まとめ

美容室では、就業時間や休憩時間を巡るトラブルが多く見受けられます。

お客様ありきの商売ですので、美容師は基本的に予約に合わせて就業するのが一般的です。

しかしながら、予約が殺到していたり美容室が忙しくて休む時間が取れなかったりと、過酷な労務に疲れてしまっている美容師も多いのではないでしょうか。

オーナーもスタッフも気持ちよく業務に取り組むために、きちんと就業規則を定めるなどして対策をとる必要があります。

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