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2017.07.27

トラブルを防止！居抜き物件の原状回復義務について！！

居抜き物件を借りて美容院を経営してきて、移転や閉店のためにオーナーに返却しようと決めたら原状回復を行わなければなりません。

トラブルが発生しやすいものなので、契約の時点から内容を明確にしておくように心がけましょう。

★退去するのに借り主の負担はどの程度かかるのか？

居抜き物件を利用して美容院を経営してきたときには、賃貸借契約を結んでいるでしょう。

その物件の本体はオーナーに返却するときに借りたときと同じ状態にして返すのが原則です。

原状回復義務を遂行するためには多額の費用がかかりますが、必ずしも全額を借り主が負担しなければならないわけではありません。

経年劣化による部分はオーナーが負担するのが基本だからです。

導入した設備や什器などの撤去は借り主が全額負担しなければなりませんが、壁や天井などの老朽化を修繕する費用については

自然に劣化が進んだ範囲についてはオーナーの負担になります。

ただし、借り主の過失によってできた傷などは全て修繕して返却しなければならず、その費用は借り主持ちです。

★どこまで回復すればいいのか？

居抜き物件で原状回復がトラブルになりやすいのは、どこまで回復すれば良いのかが明確になっていない場合が多々あるからです。

居抜きで造作譲渡を受けた場合にはその造作を撤去するかどうかから問題になります。

その造作をまたオーナーが買い取ってくれる場合もあるからです。

しかし、スケルトン仕様などに戻さなければならない場合には、借りた時点の状況が既にある程度の造作が入った状態だったために

どこまで修繕に努めなければならないかがわからないでしょう。

どこまで原状回復を行わなければならないかがわからないと際限なく修繕をしなければならず、高額の費用がかかることになります。

居抜きでの退居の可能性を含めてオーナーと取り決めをすることが欠かせません。

★重要事項説明書の確認は契約時にしっかりと！

原状回復義務について明確にしなければならないタイミングは居抜き物件を借りる契約をするときです。

賃貸契約の重要事項説明書に原状回復の内容について具体的に記載されていることを確認しましょう。

それが不明確であるためにどこまで原状回復を行わなければならないかや、かかった費用をどれだけの割合で負担するかがわからなくなってしまいがちです。

居抜きの場合には目指すべき元々の状態がわかりにくいため、通常の賃貸物件よりも具体性が重要になります。

借りる時点で目指すべき物件の姿がはっきりとわかるように記載を依頼した上で、不明点がある場合にはよく相談をして文面にまとめてもらいましょう。

曖昧さをなくすことがトラブルを未然に防ぐのに欠かせません。

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